今日は、我が研究室のポスドク(博士研究員)が他の研究所のラボに移っていくので、荷物運びのお手伝い。
すごい量。
その人は、ポスドクから、正研究員になるので、出世。
ポスドクは、一年契約で毎年延長していくのだけど、普通同じところには3年しかいられないことになってる。
生物科学の世界では基本的なルート。
博士号拾得の後、2,3回のポスドクをしたあとに、どこかの正研究員になっていく。
正研究員は正ってくらいで、クビにならないいわゆる「パーマネントポジション」ってやつ。
研究者はみーんな、このパーマネントに就くためにがんばる。
だって、ポスドクは3年後にプータロウになっちゃうかもしれないからさ。
がんばって成果出して論文書かなくちゃ研究員どころか、ポスドクにも返り咲けない。
結構厳しく、優雅さとはかけ離れた感じです。
朝から晩まで仕事してるのは、研究が大好きな変わり者ってだけじゃなく、そのくらいしないと自分の生活にすぐにひびくって事もあるんです。
普通、浪人、留年なしで博士号を取ると、27歳。
ポスドク、3年を二回やって33歳。
かなり優秀な人々の中で勝ち抜いた人でも33でやっと定職。
嫁もこねーよ。ってところかな。
しかも、最近は大学院の定員も増えて、博士拾得者も増える傾向。
でも、景気の厳しさを反映してかパーマネントの口は増えない。
厳しいんです、博士の人々も。
普通の就職をしたくても、博士号が邪魔して、逆に就職できないことも少なくない。
学歴逆差別ってところかな。

今僕がいる研究所は、某特殊法人。
ここのポスドクの給料はすごくいいんです。
で、出世して出ていく人が就いたのは、都立の研究所。
正研究員だから出世なんだけど、公務員で給料は安い。
年収は200万円さがるって・・・・うーん
公務員っていったって、博士号を持ってる職員だから公務員としてはいい方なんだろうけど。

そこのボスの先生(研究室の室長)は、ついこの前まで東大の助教授で、僕らの世界では、とても有名人。世界的な学術論文をバンバン出すすごい人。
その人が、独立して、都立の研究所に研究室を作り、スタッフとして、研究員をスカウトしてきた。
まあ、給料は安くとも、いい仕事して、活躍して欲しいものです。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索