やっと・・・

2002年2月11日
修了。
学位の拾得が決まったーーーーーぁぁぁ
よかったよかった。

一月の終わりに審査会がありました。
終わったこともあり、気が抜けて力が入らない状況で日記に書くのが遅れてしまいましたが。

めちゃくちゃな緊張感の中、40分ほど発表して、質疑応答
練習しすぎで喉をおかしくして、ごほごほ咳をしつつ。


僕の学位論文の内容は、細胞の中で遺伝子を受け継ぐときに大切な、とある仕組みがあることを発見したと言うもの。
今までにかなり注目を集めている分野であるにも関わらず、いまいち仕組みがわかっていなかった部分にせまったんです。

ただ、心配なことがあって、それは、完全な証明になっていなかったこと。
僕が見つけたことは、自分でもすごいなこりゃと思える発見だったのですが、残念ながら、「こういう仕組みがある」ことを示唆しただけなんです。そりゃいろいろな実験をしてなんとか証明まで持っていきたかったんだけど、なかなか新たな取り組みで難しかった。
そこが僕の論文の弱いところだった。
新たな仕組みの可能性を打ち出しただけでも、結構この分野では価値があるので、学会でも高い評価を頂きました。

しかし、審査する教官は、近い分野だけど、厳密にはちょっとずつ専門の違う先生方。審査の基準としては、その分野での貢献度もあるけど、それよりも、学問としてきちんとした形をなしているのかというところにあるんです。
だから、僕の完璧ではない新たな仕組みの発見をどこまで評価してもらえるか心配でした。

そこで、審査会の発表ではその新たな発見の部分の価値がいかに重要かを強調するものにしました。

感触としては・・・照れるくらい高い評価をもらいました。
質問も攻撃と言うよりは、まさに質問で、全く誰も今まで言ってなかった新たな仕組みを発見したことを賞賛してくれました。
すぐに全員のハンコをもらうことができました。

まだ、正式な学位判定委員会はまだですけど、無事に博士(学術)の学位を拾得できることになりました。いやー良かった良かった。

今は、ホッとしてるところです。
いちおう続きの実験をちょっとしています。
より、完璧な証明を目指しています。
4月までには難しいかもしれないので、後このデータだけは欲しいというのをそろえようかと。
審査会のために、いろいろ自分のしたことをまとめたのですが、その時になって初めて、「こういう実験をしておけばよかった」って思うものです。研究に限らず、人生にもありそうなことだね。で、そんなやり残した実験をしてます。

後は、春休みをいつからにしようか、時間がとれるようになったので、何をしようか、とりあえず運動不足解消の何かをしよう、などと考えている日々なのです。

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